~音程について06~
前回は完全4度、完全5度に対して
増、減の音程を学びました。
もう一度復習すると
完全4度から半音低くなるなら減、高くなるなら増
減4度←完全4度→増4度
同じく
完全5度から半音低くなるなら減、高くなるなら増
減5度←完全5度→増5度
ということでしたね。
それでは、この『増』『減』をもう少しだけ掘り下げていきましょう。
いつも通りC音(ド)を基準におきます。
ここで問題です。
C音に対してD音は何度音程の関係でしょうか?
答えは
簡単ですね。
長2度です。
(わからなかった場合はもう一度前の記事を読み返しておきましょう。)
ここでD音を半音揚げてD#にしてみましょう。
まず『D』というのは変わらないので2度となります。
D音の時は長2度と呼んでいましたがここでは更に距離が半音広がりました。
この場合
『増2度』と呼びます(これも決まり事なので。。。)
似た感じでA音(ラ)で考えてみます。
A音はC音に対して長6度。
Aを半音揚げてA#にすると6度というのは変わらず
長6度よりも距離が半音広くなったので
『増6度』となります。
ここで
A音(ラ)を#ではなく♭にしてみましょう。
これまた6度音程というのは変わりません。
そして長6度から距離が半音下がりました。
この場合なんと呼ぶのでしょうか?
今までの流れからすると、
わかった!減6度だ!
と考えるかもしれませんが
この場合
『短6度』と表記します。
じゃあ減6度ってあるの?と思う方もいると思います。
はい、あります。
短6度から更に♭させた場合。(ここではCを基準としたAのダブル♭。実音はGになりますが)
この場合『減6度』と言います。
これをわかりやすいようにまとめてみると下記のようになります。
(ーは半音移動した場合)
2度、3度、6度、7度は
減ー短ー長ー増
1度、4度、5度、8度は
減ー完全ー増
となります。
ここまではこの後、コードの構成や、スケールの構成などで
当り前の様に出てきますのでしっかりと記憶しておきましょう。
補足
ギターでは
増の事をオーギュメント(aug)
減の事をディミニッシュ(dim)と表記する事がしばしばあります。
これでいったん一通り音程は終了。
ここまでは今後の理論展開の基礎となる部分なので
必ず完璧に理解しましょう。
次回は練習問題をやっていきましょう。
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